Try vaddの続きです。
Vitis環境でコンパイルするためにつぎのように環境を整えます。
$ source /opt/Xilinx/Vitis/2020.1/settings64.sh
$ source /opt/poky/3.1.1_ultra96v2/environment-setup-aarch64-poky-linux
$ source /opt/xilinx/xrt/setup.sh
そして、ビルドディレクトリに移動します。
$ cd /home/hidemi/workspace/ultra96v2_vitis/sample_app/Hardware/
あとはビルドするだけです。
$ make
ビルドが完了するとpackage
にsd_card.imgが生成されます。
このsd_card.imgをddコマンドでSDカードに書き込めばいいのですが書き込みには時間がかかりますし、SDカードのパーティションの切り方もSDカードに合わせることができません。
package/sd_card
ディレクトリにSDカードに必要なスクリプトとか収めているのでこれらを使ってSDカード作成します。
つぎのように実行するとZynqMPで起動に必要なファイルをSDカードのパーティションなどを適切に生成してコピーします。
$ cd package/sd_card
$ ./mksdcard.sh
つぎにVitisで生成した実行バイナリをコピーします。
SDカードは一度、抜き差しします。
そうするとUbuntuの自動マウントが実行され、/media/hidemi/BOOT
にマウントされます。
$ cp sample_app /media/hidemi/BOOT
$ cp binary_container_1.xclbin /media/hidemi/BOOT
上記ではBOOTパーティションにコピーしましたがROOTパーティションにコピーしてもかまいません。
単にsudoしなくていいパーティションにコピーしただけです。
出来上がったSDカードをUltra96V2に挿し込んで起動しましょう。