T300Chi-5Y71はUbuntu 15.04をインストールしている。
Ubuntu自体のインストールは普通に完了し、特に問題なく使用できている。
ここへVivado Design Suite 2015.1をインストールした。
Vivadoのインストール自体も特に問題なくインストールすることができた。
そして、Vivadoを起動する際に問題が発生した。
ライセンスファイルの問題である。
VivadoのライセンスはISE時代のLicenseファイルNode Lock型のActivationを行い、XMLベースのキーを取得しなければいけない。
通常は、Vivadoを起動してHelpから、License Managerを起動して、Xilinxサイトに接続すればライセンスを取得することができる。
どんな問題が発生したかというと、T300Chi-5Y71でホスト情報が取得できず、Activationできなかったことだ。
T300Chi-5Y71の基本はTablerなので有線LANが実装されていない。
そう、VivadoのLicense Managerは有線LANのMACアドレスを用いてホスト情報を生成しているようだ。
しかも、eth0である必要があるらしい。
T300Chi-5Y71では、wlan0しか見えていないのでホスト情報が生成できないみたいなのだ。
次のようにライセンス・リクエスト用のXMLファイルを生成するとNGか判別できる。
% /opt/Xilinx/Vivado/2015.1/bin/xlicclientmgr -cr request.xml
...
<UniqueMachineNumbers>
<UniqueMachineNumber><Type>1</Type><Value></Value></UniqueMachineNumber>
<UniqueMachineNumber><Type>2</Type><Value></Value></UniqueMachineNumber>
<UniqueMachineNumber><Type>4</Type><Value></Value></UniqueMachineNumber>
</UniqueMachineNumbers>
...
<Type>2の<Value>が入っていなければ、NGである。
これ、対処前に作成してしまうと、リクエストが残ったままになってしまい、新しいリクエスト・ファイルを生成することができないようだ。
リクエストが残っているかどうかは次のように実行すると分かる。
% /opt/Xilinx/Vivado/2015.1/bin/xlicclientmgr -l
SeqNo Status Date Time Reference
1 Pending 2015-05-12 01:00 ""
Listed 1 of 1 composite requests.
この状態になってしまうとお手上げです。
どこにこの情報が残っているのかわからないのですが、インストールしたVivadoのディレクトリをいったん、削除するしかありません。
それと念の為に、/tmpにあるFLEXnetのディレクトリも削除します。
% rm -rf /tmp/FLEXnet
そして、eth0をtuntapで生成することにした。
% sudo /sbin/ip tuntap add dev eth0 mode tap
% sudo /sbin/ifconfig eth0 up
% sudo /sbin/ip link set dev eth0 address 00:11:22:33:44:55
MACアドレスはランダムで生成しなければいけない。
そして、再度、Vivadoをインストールしてみたが、リクエストは消えない。
調査したら下記の場所でリクエストを保持していることがわかった。
/usr/local/share/macrovision/storage
ここを削除することでリクエストを再作成することができた。
% rm -rf /usr/local/share/macrovision/storage/*
リクエストがない状態では下記のようになる。
% /opt/Xilinx/Vivado/2015.1/bin/xlicclientmgr -l
No stored composite requests.
そして、再度リクエストを作成して、Xilinxサイトでライセンスを取得中。
手違いで別のMACアドレスを申請してしまったので取り直し中。