Ultra96V2 - Vitis 2020.1 platform(7) - Try vadd(3)

Try vaddの続きです。

ビルド前の環境設定

Vitis環境でコンパイルするためにつぎのように環境を整えます。

$ source /opt/Xilinx/Vitis/2020.1/settings64.sh
$ source /opt/poky/3.1.1_ultra96v2/environment-setup-aarch64-poky-linux
$ source /opt/xilinx/xrt/setup.sh

ビルド

そして、ビルドディレクトリに移動します。

$ cd /home/hidemi/workspace/ultra96v2_vitis/sample_app/Hardware/

あとはビルドするだけです。

$ make

ビルドが完了するとpackageにsd_card.imgが生成されます。

このsd_card.imgをddコマンドでSDカードに書き込めばいいのですが書き込みには時間がかかりますし、SDカードのパーティションの切り方もSDカードに合わせることができません。

SDカードの作成

package/sd_cardディレクトリにSDカードに必要なスクリプトとか収めているのでこれらを使ってSDカード作成します。

つぎのように実行するとZynqMPで起動に必要なファイルをSDカードのパーティションなどを適切に生成してコピーします。

$ cd package/sd_card
$ ./mksdcard.sh

つぎにVitisで生成した実行バイナリをコピーします。

SDカードは一度、抜き差しします。

そうするとUbuntuの自動マウントが実行され、/media/hidemi/BOOTにマウントされます。

$ cp sample_app /media/hidemi/BOOT
$ cp binary_container_1.xclbin /media/hidemi/BOOT

上記ではBOOTパーティションにコピーしましたがROOTパーティションにコピーしてもかまいません。

単にsudoしなくていいパーティションにコピーしただけです。

出来上がったSDカードをUltra96V2に挿し込んで起動しましょう。

write: 2020/06/12/ 00:00:06