Ultra96V2 - Vitis 2020.1 platform(4) - XRT

XRTとはXilinx Runtimeであり、Vitisで高位合成されたFPGAバイナリをFPGAにロードし、そのFPGAバイナリを制御するRuntimeです。

Vitisでアプリケーションを作成するときに必要です。

詳細は次のURLをご参照ください。

https://github.com/XIlinx/XRT

ビルド環境の整備

基本的にXRTをダウンロードしてビルドしてエラーがでた場合はビルドに必要なパッケージが足りていません。

もし、足りないパッケージがあればパッケージを追加インストールしてビルドを進めていきます。

ここではXRTがpython2を使用するのでpython2のインストール手順のみ紹介します。

$ sudo add-apt-repository universe
$ sudo apt update 
$ sudo apt install python2
$ curl https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py --output get-pip.py
$ sudo python2 get-pip.py

XRTのダウンロード

XRTを次のようにダウンロードします。

Branchは2020.1です。

$ git clone https://github.com/Xilinx/XRT -b 2020.1

XRTのビルド

XRTをつぎのようにビルドします。

$ cd XRT
$ sudo ./src/runtime_src/tools/scripts/xrtdeps.sh
$ cd build
$ ./build.sh

つぎの途中で実行しているxrtdeps.shはXRTのビルドで必要なパッケージのインストールスクリプトなので一度実行するだけでかまいません(なんど実行してもかまいません)。

$ sudo ./src/runtime_src/tools/scripts/xrtdeps.sh

ビルドが完了するとxrt_202010.2.6.0_20.04-amd64-xrt.debが生成されています。

XRTのインストール

つぎのように実行してインストールします。

$ sudo dpkg -i xrt_202010.2.6.0_20.04-amd64-xrt.deb

インストールが完了すると/opt/xilinxにXRTのファイルを確認することができます。