XRTとはXilinx Runtimeであり、Vitisで高位合成されたFPGAバイナリをFPGAにロードし、そのFPGAバイナリを制御するRuntimeです。
Vitisでアプリケーションを作成するときに必要です。
詳細は次のURLをご参照ください。
基本的にXRTをダウンロードしてビルドしてエラーがでた場合はビルドに必要なパッケージが足りていません。
もし、足りないパッケージがあればパッケージを追加インストールしてビルドを進めていきます。
ここではXRTがpython2を使用するのでpython2のインストール手順のみ紹介します。
$ sudo add-apt-repository universe
$ sudo apt update
$ sudo apt install python2
$ curl https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py --output get-pip.py
$ sudo python2 get-pip.py
XRTを次のようにダウンロードします。
Branchは2020.1
です。
$ git clone https://github.com/Xilinx/XRT -b 2020.1
XRTをつぎのようにビルドします。
$ cd XRT
$ sudo ./src/runtime_src/tools/scripts/xrtdeps.sh
$ cd build
$ ./build.sh
つぎの途中で実行しているxrtdeps.sh
はXRTのビルドで必要なパッケージのインストールスクリプトなので一度実行するだけでかまいません(なんど実行してもかまいません)。
$ sudo ./src/runtime_src/tools/scripts/xrtdeps.sh
ビルドが完了するとxrt_202010.2.6.0_20.04-amd64-xrt.deb
が生成されています。
つぎのように実行してインストールします。
$ sudo dpkg -i xrt_202010.2.6.0_20.04-amd64-xrt.deb
インストールが完了すると/opt/xilinx
にXRTのファイルを確認することができます。