Linuxディストリビューションには使用目的にあったアプリケーションを追加・削除します。
アプリケーション開発者は使用目的にあったLinuxディストリビューション上でアプリケーションを開発しなければ、システムのつじつまの合わないアプリケーションを作成してしまうことがあります。
そこでアプリケーションを開発するためのSDK(Software Development Kit)を構築します。
SDKには次のものが含まれます。
SDKのビルドはYocto Projectで行います。
次のように実行するとSDKがビルドされます。
$ bitbake core-image-minimal -c populate_sdk
ビルドには時間がかかりますので気長に待ちましょう。
ビルドが完了するとtmp/deploy/sdkにSDKインストーラーが生成されます。
ファイル名は長いですが次のファイルがインストーラーです。
poky-glibc-x86_64-core-image-minimal-aarch64-ultra96v2-toolchain-3.0.1.sh
$ ./poky-glibc-x86_64-core-image-minimal-aarch64-ultra96v2-toolchain-3.0.1.sh
Poky (Yocto Project Reference Distro) SDK installer version 3.0.1
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Enter target directory for SDK (default: /opt/poky/3.0.1): /opt/poky/3.0.1_ultra96v2
You are about to install the SDK to "/opt/poky/3.0.1_ultra96v2". Proceed [Y/n]?
Extracting SDK............................................................................................................................................................................................................................done
Setting it up...done
SDK has been successfully set up and is ready to be used.
Each time you wish to use the SDK in a new shell session, you need to source the environment setup script e.g.
$ . /opt/poky/3.0.1_ultra96v2/environment-setup-aarch64-poky-linux
これでSDKをインストールすることができました。
SDKにはツールチェインも含まれますがこのツールチェインを使うためには次のように環境変数を設定してから使います。
$ source /opt/poky/3.0.1_ultra96v2/environment-setup-aarch64-poky-linux
次回は「Platformの作成(続き)」を勉強しましょう。