Let's Vitis(2) - Vitisの使い方

Platformが必要なのでPlatformを作成するところから始めましょう。

Create platform project

Create platform projectでPlatformを作成します。

Create new platform project

Project nameultra96v2とします。

ディレクトリは/home/hidemi/workspace/vitis/ultra96v2になります。

Platform Project

Create from hardware specification (XSA)Create from exist platformを選択します。

ここでXSAか元々存在するPlatformを使用して新しいPlatformを作成することができます。

今回はUltra96V2で遊ぶのですがUltra96V2向けのXSAやPlatformがありません。

つまり、Ultra96V2向けPlatformを新規作成しなければいけないということです。

Platform

Vitisで指すPlatformとはアプリケーションを構築、実行するFPGA環境とOSなどのベース環境です。

Platformは次の内容から構成されます。

  • Hardware platform(FPGAプロジェクト)
  • Software platform(OSなどアプリケーションのベース環境)

Hardware platformはXSAファイルを指します。

Software platformは次のファイルから構成されます。

  • SPFM(Software pltform定義ファイル)
  • BIFファイル(boot.binを生成する定義ファイル)
  • fsbl.elf
  • bl31.elf
  • pmufw.elf
  • u-boot.elf
  • Image
  • devicetree.dtb
  • uEnv.txt

XSAファイル

XSAファイルはVivadoのExport Hardwareで生成することができます。

Ultra96V2のXSAファイルの作成はまたの機会で・・・

作成したXSAファイルをVitisに読み込んでみます。

今回はアプリケーションをLinux上で作成したいのでLinuxを選択します。

そして、Finishを実行すると次のようにPlatformプロジェクトが開きます。

ここからLinux Kernel Imageなどのディレクトリを入力していかなければいけません。

ここまでではUltra96V2で動作するLinux環境は用意していません。

つまり、Ultra96V2で動作するLinuxディストリビューションを作成しなければいけないということです。

Xilinx社ではZynqで動作するLinuxディストリビューションとしてPetaLinuxを用意しています。

通常はPetaLinuxをダウンロードしてきて、ディストリビューションを構築して適用します。

次回予告

次回は「Linuxディストリビューションの構築」の勉強をしましょう。