最近、会社でもZynqの話題が出始めた。
Zynqって、単純に言ってしまえば外付けARM+FPGAなんだけど、これでソフト屋がFPGAの方に入りやすくなる云々まで聞こえ始めたけど、本当にそうなんだろうか?
そう、思っているのはハード屋だけではないだろうか?
Zynqの長所はARMとFPGAがワンチップでARMとFPGAを使っているユーザは実装面積を少なくすることができる。
今のところ、それしか思いつかない。
だって、外付けでARM+FPGAとなんら変わりがないからだ。
多分、ソフト屋はZynqや外付けARM+FPGAってあまり意識することはないのではないかと思う。
ソフト屋からすればZynqにしろ、外付けARM+FPGAにしろ、ソフト屋が意識しなくてもFPGAを使えるツールが整ってしまえばどちらもいいような感じにしか見えない。
周辺回路が無かったとはいえ、PowerPCを積んでいた頃なんか結局、PowerPCが良く使われていたようには思えない。
単にARMに変わったぐらいで、PowerPCに比べてコストは良いと思うけど、だからと言ってソフト屋が使ってくれるようなものではないと思う。
なので、ZynqだからというかハードマクロのCPU+FPGAが凄いというのが感じられない。
それよりも重要なのはFPGAを使ったサービスやソリューションが・・・と思う。
サービス+ソフトウェア+ハードウェアをどんな風にソリューションとして展開していくか?なのではないか?
FPGA屋はデバイスメーカだから仕方ないけど、単にARM+FPGAを作りましたってだけでZynqはサービスやソリューションが抜けてる。
ソフト屋がZynqの環境を整えることはないだろうから、ソフト屋に対してハード屋が環境を提供するのがほとんどだと思われる。
範囲が広がるのは超える方向はソフト屋がハード屋の領域まで入ってくるのではなく、ハード屋がソフト屋の領域に入っていくと考える。
結局、FPGAを直接扱う絶対的な人口はハードマクロなCPU+FPGAでは増えないだろう。
ハード屋がソフト屋の領域に入って行く事になるので、ハード屋が大変になるだけ。
ハードマクロのCPUの数が動的に変わるなら魅力的かもしれないが・・・
Tweet write: 2012/10/20/ 02:12:36