ここまでの勉強でUltra96V2を動作させるために必要なファイルとVitisのPlatformを構築するファイルが整いました。
ようやくVitis用のPlatformが作成できるようになりました。
「Let's Vitis(2) - Vitisの使い方」で行ったようにVitisを起動してPlatformを作成します。
Platformのlinux on psu_cortexa53
を選択します。
ここの次の項目が埋まっていません。
Bif fileはSDカードの作成で使用したBifファイルを修正して使用します。
次のようにBIFファイルを修正します。
ファイル名はcreate_sd.bifにします。
the_ROM_image:
{
[pmufw_image] <pmufw.elf>
[bootloader, destination_cpu=a53-0] <fsbl.elf>
<bitstream>
[destination_cpu=a53-0, exception_level=el-3] <bl31.elf>
[destination_cpu=a53-0, exception_level=el-2] <u-boot.elf>
}
<
と>
で囲っているのはVitisがパスを設定できるようにしています。
あと、<bitstream>
を追加しています。
Boot Components DirectoryもBIFファイルがあるディレクトリを指定します。
/home/hidemi/workspace/vitis/create_sd
Linux Image DirectoryもBIFファイルがあるディレクトリを指定します。
/home/hidemi/workspace/vitis/create_sd
本当はBoot Components DirectoryとLinux Image Directoryのディレクトリは分けたほうが良いのですが面倒なので一緒にしています。
Sysroot DirectoryはLinuxシステムのルートファイルのディレクトリを指定します。
ルートファイルはcreate_sdディレクトリにあるcore-image-minimal-ultra96v2.tar.gzなのですが展開されているディレクトリはありません。
ルートファイルを展開してルートファイルのディレクトリを作成してもよいのですがLinuxシステムのアプリケーションを作成するときにSDK(Software Development Kit)が必要になるのでまずはこれを作成しましょう。
次回は「SDKの構築」を勉強しましょう。
writed: 2020/01/31/ 00:00:00